サルデーニャ島の北西端、アルゲーロという町に興味をもったのは、本屋で「カタルーニャ語入門」という本を手にとったときのことである。 |
旧市街の案内標識には、カタルーニャ語とイタリア語が併記されていた。そもそも、最上段の「観光標識」という文字自体がカタルーニャ語のようだ。 *画面にポインタを合わせると、案内標識を拡大します。 1990.9 |
前置きが長くなったが、「カタルーニャ語入門」のページを繰り、その話されている地域が地図で示されているページを開いて驚いた。 |
▲旧市街は狭いから、どこを歩いていてもすぐに海に出る。防潮堤のように見える城砦(稜保)の向こうに、海が光っている。 1990.9 |
▼ドームが美しい聖ミケーレ教会。アルゲーロでも最古に属する教会で、16世紀に完成。17世紀後半にバロック風に改築された。 1990.9 |
アルゲーロの町は、12世紀にジェノヴァ人が建設。14世紀になって、アラゴン・カタルーニャ連合によって占領されて以来、カタルーニャ各地からの入植者で人口が増え、カタルーニャ語やカタルーニャ風の建築が今に残るようになったという。 |
旧市街の中心部。長い昼休みが終わり、夕方になってぽつぽつと店が開きはじめ、通りに賑わいが戻ってきた。 1990.9 |
そして、レジのおばさんと地元の主婦が会話している姿を発見。すみやかに接近し、全神経を耳に集中した。 |
●所在地 サルデーニャ州サッサリ県 ●公共交通での行き方 ・サッサリから私鉄またはバスで約40分。どちらも1~2時間に1本。 ・中心部から北6キロに空港がある。市内までバス・タクシーで約10分。 ●見どころ ・カタルーニャ文化の香り残る、城砦に囲まれた小さな旧市街。 ・海水浴やマリンスポーツが盛んな美しい海。 ●老婆心ながら 旧市街へは列車よりもバスが便利。バスターミナルは旧市街近くにある。サルデーニャ鉄道は、かつては旧市街近くまで延びていたようだが、現在はかなり離れた場所が終着駅となっている。 |
旧市街の城砦から、南方に広がる新市街を望む。 1990.9 |
2005年6月作成 |
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