イタリア全土には無数に山岳都市があるが、とくに中部から南部にかけては、高い山の上にある町が多い。そのなかで、エリチェ(エーリチェ)の海抜751メートルという数字はけっして珍しいものではない。 |
家の前に置かれた石のベンチには、誰が座るのだろうか。 2000.9 |
この町では、有名な美術館や立派な遺跡を求めてはいけない(ちょっとはあるけれど)。 |
▲坂道を登っていくと、片耳の切れた犬が、じっとこちらを見つめていた。 2000.9 |
▼おばあさんの真っ赤な服がまぶしい。石だたみの模様にも注目。 2000.9 |
「おお、あんたは日本人かい」 |
静まり返った路地とは対照的に、広場のまわりには「どこにこんなに人がいたのだろう」というほど、人が集まっていた。 2000.9 |
まあ、それはともかく、こんな果てまで日本人の演奏家がやってくるのが意外だった。いや、よく考えれば、ミラノやローマからパレルモまでは飛行機で2時間たらず。そこから車で2時間も走れば、エリチェに着く。 |
●所在地 シチリア州トラーパニ県 ●公共交通での行き方 ・トラーパニの郊外からエリチェ行きのロープウェイ(Funivia)で約15分。 ・ロープウェイ乗り場へは、トラーパニ新市街のvia G.B Fardellaから市内バス21番か23番で約15分。via CosenzaのCable way(Funivia)発着所で下車。または、観光用路線のAまたはBで発着所下車。 ・パレルモ駅前からトラーパニまでは、高速バスで所要2時間(1時間に1~2本)。 ●見どころ ・晴れていれば、海の青と空の青がまじりあって、境目がわからないという絶景。 ・こぢんまりまとまった古典的で美しい山岳都市。 ●老婆心ながら この町の名は「エ」にアクセントがあるので、エリーチェではなくて「エーリチェ」と発音する。 |
エリチェのふもとにあるヴァルデリチェ(Valderice--「エリチェの谷」という意味)から見たエリチェの山。山の尾根に建物がかすかに見える。 *写真にポインタを合わせると、山頂部が拡大されます。 2000.9 |
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