さして期待もせずに訪れた町で、予想外の見事な光景を目にしたときほど、うれしいことはない。とくにほとんど情報がない町だと、その喜びもひとしおである。 |
モディカ・バッサ(下の町)からモディカ・アルタ(上の町)を見上げる。日曜日のメインストリートは、人で賑わっていた。 2007.11 |
モディカは、周辺のラグーザ、ノート、シクリ(シックリ)、コミゾ(コーミゾ)などとともに、ヴァル・ディ・ノート(Val di Noto)という地域にある町の一つだ。この一帯は1693年に起きた大地震によって、建物がほぼ全壊したという。 |
モディカ・アルタの展望台、ベルヴェデーレ・ピッツォ(Belvedere pizzo)から眺めた町の様子。 2007.11 |
モディカ・バッサの北のはずれ近く。この町のどこにいても、こうした見事な風景が目に入ってくるのだ。 2007.11 |
モディカにはバスでやってくる人が大半だと思う。ラグーザやカターニャから来ると、モディカを見渡す北側の丘の上から、カーブを描きながら小さなバスターミナルに到着する。確かに、それもいい導入なのだが、私の場合、鉄道でやってきたことがモディカを印象づける大きな理由になったと思っている。 |
モディカ・アルタの中腹を、階段で登っていく。目の前に見えるのは、この町でもっとも大きいサンジョルジョ教会。手前右には水場が見える。 2007.11 |
朝はモディカ氏に鍵を預けて外出。夕方に帰ってくると、今度はアルバイトらしき若い男性がフロントで待っており、これまた見るからにインテリっぽい。私は歩き回って疲れているのだが、彼はとても話好きで、毎日この時間は、しばしイタリア語会話練習となった。 |
モディカ・バッサの中心部を行く「親父愚連隊」(?) 2007.11 |
そして最後の朝、モディカ氏は別れを惜しんでくれた。
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●所在地 シチリア州ラグーザ県 ●公共交通での行き方 ・カターニャ(バスターミナル、空港)から高速バスで約2時間。 ・シラクーザからバス、鉄道で1時間半。 ・ラグーザからバス、鉄道で30分。 ●見どころ ・谷をはさんで両側の丘にびっしりと家が建っている町の光景。 ・バロック様式の教会や建築物。 ●老婆心ながら モディカのチョコレートは世界的に有名。食べると砂糖がざらざらと舌に感じるのが特徴。 |
モディカ・アルタの中腹から、反対側の中腹を見渡したところ。 2007.11 |
2009年2月作成 |
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