イタリア全土には無数の山岳都市が点在しているが、そのなかでもサンドナート・ディ・ニネーア(San Donato di Ninea)ほど異形の町は少ないのではないか。 |
バス停から町までの道で、こんな人にもすれ違った。近くの農園から家まで、馬に荷物を運ばせている。 2005.11 |
サンドナート・ディ・ニネーアは人口2000人弱の小さな町だが、ここには古い歴史が秘められている。 |
▲山の頂上にあるアッスンタ教会。ここからの眺めは抜群。そして、背後にも家々と山並みが続く。 →ふもとのバス停からは、ちょっとした登山である。山の頂上右にかすかに見えるのが、アッスンタ教会。 2005.11 |
さて、カストロヴィッラリのバスターミナルを定刻より20分遅れて、早朝6時に発車したバスは、まだ暗いなかを、運転手1人、乗客2人、社員1人を乗せて、見晴らしのよいくねくねとした山道を走っていく。 |
▲頂上のアッスンタ教会そばにあるアッスンタ広場。坂道だらけで、どこを指して広場といっているのだろうか……。 2005.11 |
▼急斜面に町ができているので、町中が見事に坂道と階段だらけ。 2005.11 |
こんな田舎道なら、たいして車ともすれ違わないと思っていたら、完全に予想がはずれた。ちょうど朝の通勤や野良仕事に向かうらしき車、逆に町に食料や牛乳を運搬する車などがひんぱんに通るではないか。 |
* ポインタを合わせると時計塔を拡大します。 |
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▲下の町で見た不思議な煙突。 →下の町の様子。右下の時計塔は、サンティッシマ・トリニタ教会。 2005.11 |
トップの写真でわかるように、この町は上下2段に分かれているが、上の町が旧市街で下の町が新市街らしいことがわかった。そして、下の町の入口から見ると、アッスンタ教会はまさに頭の上にあり、町なかにそそりたつあぶなっかしい崖の上に建っている。見ているだけで首が痛くなり、めまいがするほどだ。 |
●所在地 カラブリア州コゼンツァ県 ●公共交通での行き方 ・本文中にあるカストロヴィッラリからベルベデーレ(ディアマンテ)駅行きのバスは廃止。 ・カラブリア鉄道バス、Perrone社、TNC社のバスを乗り継げば、カストロヴィッラリやディアマンテから行けるようだが詳細不明。 ・近くの町とを結ぶ近距離バスは中心部まで行くが、朝夕のみ(朝出発・夕帰宅)の運転なので利用は難しい。 ●見どころ ・急斜面に開かれた上下2段の山岳都市。 ・ボッリーノ国立公園の山並みと自然。 ●老婆心ながら 町のなかにレストランはなさそう。小さな広場に小さなバールがあるだけだった。 |
サンドナート・ディ・ニネーアの遠景。上の町と下の町がよくわかる。かなり離れた場所からでないと、この町の全景は見えない。 2005.11 |
2008年6月作成 |
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