サント・ステーファノ・ディ・セッサーニオ(セッサーニョ)は、アブルッツォ州の州都ラクイラ(ラークイラ)からバスで約45分。主要街道から山道に入り、車窓の両側にのどかな山々が現れると、まもなくこの小さな村の入口に着く。 |
メディチの塔(Torre medicea)の上から、村の北東方向(カラッショ方面)を望む。 2006.10 |
この村を訪れたのは、ラクイラからカステル・デル・モンテに行った帰りである。カステル・デル・モンテといっても、世界遺産の城があるプーリア州の町ではなく、アブルッツォ州の山懐にある山岳都市である。 |
昔ながらの家々が軒を連ねる。人口減少とともに空き家となっている家も少なくないようだ。 2006.10 |
階段路地を歩いていると、小さな小さな広場に、こんな素敵なデザインが隠れていた 2006.10 |
このあたりは、すでに森林限界を越えているのか、山には草や灌木が繁っている程度で、高い木もないために、遠目にははげ山のようにも見える。 |
丘上にある村の中心部から、背後に広がる農地を臨む。 2006.10 |
上の写真を逆から見たところ。トップの写真でいうと、右側から撮影している。バスを待つ間に撮った1枚。 2006.10 |
どこか高揚した気分で到着したこの村は、イタリア版ウィキペディアによれば2011年現在の人口はわずか111人。ただ、1901年には1500人近い人口があったらしく、立派な丘上都市を形作っている。 |
村はずれの道まで歩いていくと、ようやく初めての村人に出会うことができた。塔の形が素敵。 2006.10 |
塔の頂上から周囲を眺めていたのは20分ほどだったろうか。まさに至福の時間であった。そのとき撮ったうちの1枚が、上から2枚目の写真である。 |
●所在地 アブルッツォ州ラクイラ県 ●公共交通での行き方 ・ラクイラからARPA社のカステル・デル・モンテ行きのバスで45分。1日5往復。 ・ラクイラへは、ローマ・ティブルテーナ駅前の長距離バスターミナルからARPA社のバスで1時間40分。 ・ラクイラへ、ローマ、ペスカーラからイタリア鉄道で行く場合はスルモーナで乗り換え。 ●見どころ ・塔を中心に広がるのどかな村。 ・アブルッツォの高原が見渡せるパノラマ。 ●老婆心ながら 本文で書いたように、2009年の地震で塔は倒壊してしまった。再建を目指しているとのことだが、費用が億円単位でかかるとのことで、2015年現在まだ具体化していない。 |
町はずれでは、こんなネコちゃんにも出会った。アブルッツォの山々をバックに、ちょっぴりすまし顔。 2006.10 |
2015年2月作成 |
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