1980年代のはじめといえば、携帯電話もインターネットもなかった時代である。日本との連絡は、電話局まで行って国際電話をかけるか、2週間以上もかかる(あるいは永遠に届かない)郵便はがきを利用するしかなかった。 |
ビザンチン様式の小さな教会「カットーリカ」 2004.10 |
切手の図柄に使われている建物のうち、ほとんどはすでに写真で目にしたことがあったのだが、なかで1つだけわからないものがあった。 |
▲山に向かって右手に広がる旧市街は、細い道がくねくねと続いている。ここは家の入口らしい……。 2004.10 |
▼新市街の片隅。旧市街に向かうあたりの路地にて。 2004.10 |
時は移って2004年10月。南部カラブリア(カラーブリア)州への旅を計画するうちに、この建物の写真を20年ぶりに目にする機会を得た。 |
新市街の中心部。モナステラーチェ・マリーナから車で来ると、ここに出る。旧市街はこの写真の手前側。
2004.10 |
ところがである。バスに乗っている学生は、そんな光景に目もくれない。騒々しいだけなのである。 |
●所在地 カラブリア州レッジョ・ディ・カラブリア県 ●公共交通での行き方 ・レッジョ・ディ・カラブリア中央駅前からスティーロ行き直通バスで、約3時間。1日数往復。 ・レッジョ・ディ・カラブリアとカタンザーロを結ぶバスで、モナステラーチェ・マリーナ下車。スティーロ行きバスに乗り換えて約30分。 ●見どころ ・岩山の中腹に開けた町の様子。 ・ビザンチン文化の香りを伝える「カットーリカ」。 ・700メートルの山頂にある城砦。 ●老婆心ながら 乗り換えのバス停は単に「モナステラーチェ」と呼ばれていることが多いが、正しくは「モナステラーチェ・マリーナ」。本来のモナステラーチェは山の中にある。 |
東側(海岸側)から見たスティーロの全景。山の中腹を取り巻くように、町が広がっているのが見える。 2004.10 |
2005年6月作成 |
■トップページ | 「イタリア町めぐり」目次に戻る■ |
ツイート |