北陸鉄道小松線というのは、鉄道ファンの間でも地味な存在だった。というのも、同じ小松駅からは 尾小屋鉄道 という本格的ナローゲージの私鉄が出ていたからだ(厳密に言うと、尾小屋鉄道の始発駅は新小松駅)。
現に、1ページ目トップの写真は、尾小屋鉄道の帰りに国鉄小松駅のホームから撮ったものだ。でも、小路線には不釣り合いな立派な木造駅舎を見て、「いつかは撮りに来なくては!」と思ったのである。
鉄道趣味をやっている人ならわかるだろうが、そう思っただけで、二度と訪れないうちに廃止になってしまうことがしばしばなのだが、ここ小松線は6年の月日を経て、再び訪れる機会に恵まれたのは幸いであった。
1970年代までは、こんな私鉄ローカル線はまだまだどこでも見られたので、そんなに丁寧に記録していないのが残念である。全部で5両配置されていたという車両も、まったく撮らないで終わってしまった。
でも、最後の1枚の写真は、まあまあ気に入っている。小松駅終点の雰囲気がよく写っていると思う。それで安心して、もう撮らなかったんだなあ、たぶん。

-参考図書-
『私鉄車両めぐり特輯 第III輯』(鉄道図書刊行会)
2008年10月作成 |