1973年落穂拾い
初めて九州に行った1973年には、ほかにもいろいろな土地をめぐった。まともな受験勉強をしようともしていなかった高校2年生である。
まずは、8月、小海線に走った観光用の臨時客車列車。だが、ありきたりの構図ではおもしろくないというので、凝った写真にしたのが左。そして、折り返しの列車の場所を探しているうちに来てしまったというのが右の写真である。どちらも、肝心の客車が写っていないのがご愛嬌である。牽引機はC56 94だった。
この2枚は10月に撮影した東北本線の黒磯駅。撮影旅行ではなく、たまたま駅で見かけた列車を撮ったもの。左はEF81 83が牽引する貨物列車、右はEF58 109が牽引する普通客車列車である。まだまだEF58も珍しくなく、ごく日常の風景であった。
最後の2枚は、11月に高校の修学旅行で京都・奈良を訪れたときのもの。近鉄大阪線赤目口駅である。私がグループの行き先を決めていたので、寺社ばかりでなく変なところにもよく足を延ばした。これは、赤目の滝に行った帰りである。赤目へはオオサンショウウオを見るのが第一の目的であったが、近鉄に乗るのも隠れた目的の一つだった。
このときの高校の修学旅行では、移動にかこつけて、京都市電、京福電鉄嵐山線、京福電鉄叡山線の写真も撮影した。グループは総勢7人、男子だけでなく、女子もよく付き合ってくれたものである。
2019年11月公開
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