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東京 -昭和の記憶-
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タイトル
 

 飯田橋駅の南側、外堀の内側に広がる旧・麹町区(現・千代田区)富士見町一丁目界隈は、戦災で焼け残ったために、1980年代まではまだまだ趣のある町なみが残っていたものだった。
 しかし、バブル景気の際には、もっとも地価高騰が激しい地区として有名となり、町なみはみるみる間に変わっていってしまった。
 ここでは、警察病院付近から東京大神宮をへて、目白通りに至る「東京大神宮通り」の1980年代の姿を紹介したい。

*写真にポインタを置くかタップすると、同じ場所の2004年の写真が見られます。


大神宮通り入口

九段方面から目白通りを北上すると、ほどなく左側に東京大神宮通りに至る坂道が分岐する。

1985.4 (2004.3)


広い目白通りを少し入ると、そこは木造の民家や看板造りの商店が建ち並ぶ、ちょっとした別世界であった。

1985.4 (2004.3)

大神宮通り入口付近

大神宮通り入口付近

坂道を50メートルほどのぼり、右側に分かれる道を望む。このあたりの民家はことごとくオフィスビルに変わってしまった。

1985.4 (2004.3)


坂道の途中にあったアールデコ調のクラシックなビル。新しくなったビル(「家庭教師のトライ」が入っている)も、以前の雰囲気を残しているところがおもしろい。

1985.4 (2004.3)

クラシックなビル
クラシックなビルの正面

階段で遊ぶ子どもたち。ここなら車もやってこないので安全だ。そういえば、外で遊ぶ子どももずいぶん少なくなってしまった。

1985.4 (2004.3)

階段で遊ぶ子どもたち

大松閣

独特の威容を誇る「大松閣」。九段会館と同じような和洋折衷様式のビルだ。
手前の石垣は東京大神宮のもの。最近は「東京のお伊勢さん」などといって、正月にはずいぶん人を集めている。

1985.4 (2004.3)


 


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