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東京 -昭和の記憶-

 
タイトル

 

 神田駿河台はその名のとおり台地となっており、周囲には多くの坂がある。どの坂道も味わいが深いが、なかでも印象的なのは猿楽町とのあいだにある男坂と女坂である。
  どちらも階段となっており、東側にある男坂は一気に登っているが、西側にある女坂は途中に踊り場をはさむ。やはり、踊り場のあるほうが変化があって、見ても歩いても楽しいものだ。
  千代田区によれば、この階段(坂)ができたのは意外に新しく、1924(大正13)年の区画整理がきっかけという。男坂は73段、女坂は82段あるそうだ。

*写真にポインタを置くかタップすると、同じ場所の2004年の写真が見られます。

女坂全景

学校帰りにぶらぶらと散歩(!?)をしていて、アテネ・フランセのすぐそばに偶然見つけた階段である。つたのからまる家が印象的だった。かなり長い間、右側の空き地は草ぼうぼうだったのちに、ビルが建った記憶がある。2004年に訪れると、そのビルも壊されて再び空き地となっていた。

1974.6


階段の上にあるつたのからまる家。階段の上と下では5階分ほどの差があった。途中にも入り口があり、家の内部はさぞかし不可思議だっただろうと想像する。

1974.6

女坂にある家

女坂を上から見る

女坂の上から見たところ。小さな家が建ち並んでいた。このあたりも、戦争で焼け残った地域である。

1974.6


 


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