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東京 -昭和の記憶-
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タイトル 
 

 巣鴨駅前で山手線をオーバークロスした中山道は、そのすぐ北側で新道と旧道に別れる。左手に分かれた旧道は、「おばあちゃんの原宿」として一躍有名になった巣鴨の地蔵通りとなる。
 この賑やかな道を歩き、都電の線路に行き当たったところに、庚申塚停留場がある。道路の名前は庚申塚通りと変わるが、このあたりから板橋までは、ずいぶんと旧街道の面影を残していたものだった。今回は、この旧街道沿いの1983年の様子をまとめてみた。
  2006年現在、賑やかな商店街はなんとか健在だが、古い建物は徐々に減りつつある。

*写真にポインタを置くかタップすると、同じ場所の2006年の写真が見られます。


都電の庚申塚停留場付近

都電の庚申塚停留場付近。踏切から南側(巣鴨方面)を見たところ。
江戸時代の名所である庚申塚は、この南側(写真左奥)50メートルほどのところにある。

1983.10(2006.11)


庚申塚電停から北上。ところどころに残っていた木造の小さな商店の多くは、ビルやマンションに建て替えられていた。

1983.12(2006.11)

庚申塚停留場の北

ヤマワセトモノ店

通りの西側にありるヤマワセトモノ店には、店内に所狭しと普段使いの陶器が並べられていた。

1983.10(2006.11)


伊勢屋紙店と新井米穀店。かつては、東京のどこでもこうした風景が見られたものだった。
2006年現在、新井米穀店の跡地は駐車場となっているが、伊勢屋紙店は文具店として営業中。

1983.10(2006.11)

伊勢屋紙店と新井米穀店

伊勢屋紙店付近

伊勢屋紙店の前から、南方を振り返ったところ。どことなく旧街道の面影が感じられる。

1983.10(2006.11)


1930年に建てられた立派な看板建築の北田商店。看板にあるとおり、大黒煎餅で有名な店だったが1995年に閉店。
膨大な資料が豊島区立郷土資料館に寄贈されたとのことである。
(現在地との対比はよくわからなかったのだが、前後の写真と光線の当たり具合、地面の速度制限の数字からしてこの辺り?)

1983.10(2006.12)

「大黒煎餅」の北田商店

 


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