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とりあえず写真館


東北本線・小牛田駅の昼下がり (1973年)

小牛田駅のホーム
 旅をして、なぜか印象に残っている光景というものがある。それは、けっしてガイドブックに載っているような場所を訪れたときではなく、ほんのささいな瞬間であることが多い。
 たとえば、それは通りがかりに入った小さな食堂でぼんやりと待っている場面だったり、知らない土地で地元の人に道を教えてもらっている場面だったりする。
 そんな情景は写真に撮ることもなく、ただ記憶の隅に残っていることがほとんどなのだが、ごくたまに印象に残った光景と写真に写った情景が一致することがある。そんな写真を見ると、なぜか胸が苦しくなるほど懐かしくなるのである。

 というわけで、前置きが長くなったが、東北本線の小牛田(こごた)駅のホームで、列車待ちの間にたまたま撮った写真である。駅そばを食べているおじさん、ほっぺたの赤い女の子、蒸気機関車の機関助士、それを見ている人、大きなバッグを持って列車を待つ人……この写真を見るたびに、ここに写っている人たちは、いまごろどこでどうしているんだろうかと思う。
 地味な写真だけど、気に入っている1枚である。




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