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いまはなき平野線を走るモ205形239号車。平野線はほとんどが専用軌道で、独特の雰囲気をもっていた。 1980.8 |
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1969年の大阪市電の廃止後、大阪に残る唯一の路面電車となったのは、南海電鉄(正式名称は南海電気鉄道)の阪堺線(恵美須町~浜寺駅間)・上町線(天王寺駅前~住吉公園)・平野線(恵美須町~平野)であった。 この電車を初めて見たのは、1979年、天王寺駅前でのこと。色も形もずいぶん重々しいなあというのが第一印象だった。その後、平野線が廃止になるという話を聞き、四国旅行の前に立ち寄ったのは、その翌年の8月のことであった。 撮った写真は、長い路線の大阪寄りのごく一部だけであるが、平野線の写真があるということで勘弁していただきたい。 平野線廃止後、残された阪堺線と上町線は南海電気鉄道から分社化して阪堺電気軌道となり、現在に至っている。 撮影:1979年3月、1980年8月
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天王寺駅前に向かうモ151形154号車。1927年製造という古参車両だった。
1979.3 |
阿倍野交差点を行き交う、平野線(奥)と上町線(手前)の車両。 1979.3 |
天王寺駅前のモ121形122号車。こちらは、1929年製。 1979.3 |
■恵美須町終点 |
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阪堺線の恵美須町は、歴史を感じさせる風格のある駅(軌道だから正しくは「停留場」)だった。 いまの大手私鉄の多くも、かつてはこんな駅から発着していたのだろうかと想像された。 1980.8 |
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