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私鉄ローカル線を訪ねて
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タイトル

 ■平野終点
平野
   平野線の終点である平野駅は、これまた独特の雰囲気があった。
 住宅の密集した狭い土地に、家に囲まれるように駅が作られていたために、ちょっと変わった構造をしていたのだ。
 1980.8
平野
 駅の奥(出口近く)にあるのが2番線。
 1980.8



平野

 1番線は2番線の手前にある。土地が狭いので、2本を横に並べて停めることができなかったのだろう。
 1980.8

1番線で発車を待つ恵美須町行き。
 1980.8
平野


平野線をゆく  平野線の電車。1980年とは思えないのんびりした光景だった。
 現在、平野線の跡にほぼ沿って地下鉄谷町線が走っている。町の雰囲気もずいぶん変わっていることだろう。
 1980.8

 1980年の訪問のときは、もっぱら廃止直前の平野線を撮ることに終始した。阪堺線も全線を乗るには乗ったのだが、終点の浜寺駅前に着いたのはすでに夕方過ぎ。暗くて写真どころではなくなってしまった。
 そして、その3か月後には、地下鉄谷町線の天王寺~八尾南の延長開業によって、平野線は廃止。
 いま思うと、沿線にはいい情景がそこここにあったので、腰を落ち着けてもっと写真を撮ればよかったと思う。六角堂と呼ばれた変わった屋根の平野駅の駅舎も、写しそこなってしまった。

 さて、残された阪堺線と上町線は、いまでも元気に走ってはいるのだが、ここにきて廃止の噂が出てきたのは心配である。
 かと思うと、堺市では町の活性化のために、町を東西に横断するLRTの導入が検討されており、南北に縦断する阪堺線のLRT化も念頭におかれているようだ。はたして、これからどうなることか。今後の動きが注目である。

2005年6月作成


 


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