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私鉄ローカル線
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タイトル

取手駅のキハ902
取手駅で発車を待つ下館行きキハ902+キハ901の2両編成。 1973.6




----東日本最大の非電化私鉄線 ----

  関東鉄道は、茨城県を走る非電化の私鉄である。
 そのうちの常総(じょうそう)線は、常磐線の取手から、水海道(みつかいどう)、下妻(しもつま)を経て、水戸線の下館(しもだて)に至る全長51.1km(2001年現在の営業距離)という、東日本最大の非電化私鉄路線だ(第三セクターを除く)。
 1913年に常総鉄道として開業し、1945年に筑波鉄道と合併して常総筑波鉄道常総線となり、さらに1965年に鹿島参宮鉄道(竜ヶ崎線、鉾田線)と合併して関東鉄道常総線となった。1979年には、経営合理化の一環として、筑波鉄道(筑波線--廃止)と鹿島鉄道(鉾田線)が分離独立している。
 取手・水海道間は、1970年代から宅地開発が急激に進み、非電化私鉄初の複線となった。いまや南半分は純然たる通勤路線となったこの線だが、1970年代なかばまでは、まだまだ沿線にはのんびりとした風景が残されていた。
 まだ中学生1年生であった私は、そんな関東鉄道常総線の詳しい情報など知るよしもなく、「何かおもしろそうだ」と感じたまま、ハーフサイズのキャノンデミを手に単身出かけたのは1969年11月のことであった。

訪問:1969年11月,1973年6月,1976年4月,1982年9月

関東鉄道常総線路線図


取手駅のキハ901  これは2回目の訪問のとき。1970年代前半までは、取手駅もこんな雰囲気であった。
 そんななかで、国鉄キハ30系に似た切妻タイプのキハ900形は、周囲と不釣り合いなほど近代的に見えた。そんなキハ900形も、いつのまにか廃車同然となってしまった。
 1973.6


 水海道駅の上り(取手方面)ホームを下館方向から見たところ、当時の機関区は、駅のすぐそばにあった。
 1973.6
水海道駅


水海道駅に到着した下り列車  水海道駅に到着した取手発下館行きのキハ700形。
 駅舎もホームもいい雰囲気。中学1年生とは思えないシブい構図である。
 1969.11


 下館方面から水海道に着いたキハ752の単行。
 元は小田急の御殿場線乗り入れ用ディーゼル急行。当時はまだ常総線にやってきたばかりで、なかなかデラックスに感じられた覚えがある。
 1969.11
水海道駅に到着した上り列車


 



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