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私鉄ローカル線
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タイトル

紀伊御坊構内のDC252。

1980.1
紀伊御坊構内のDC252

紀伊御坊構内のキハニ40801 荷台のついたキハニ40801。もとは国鉄芸備線の前身である芸備鉄道の車両。国鉄を経てやってきた。キハニという車号だが、すでに荷物室はない。このときは、キハニ801と表記されていた。

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キハ16。江若鉄道からやってきた車両で、もともとは国鉄のキハ41000形(のちのキハ04形など)。正面の4枚窓が特徴で、国鉄から払い下げられた同形の車両が、各地の中小私鉄で活躍していた。

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紀伊御坊構内のキハ16

紀伊御坊駅 列車が発車して静かになった紀伊御坊駅。これは、御坊駅方面から眺めた様子。。

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キハ603
家の軒先をかすめて走るキハ603 1980.1

 紀州鉄道を訪れたのは、まだ一度しかない。2010年の現在でも路線は健在だが、再訪を果たしていない。
  その唯一の訪問の1980年には、まだ紀勢本線を走る夜行列車があった。大学生だった私は、「南紀周遊券」を手に東京駅を夕方出発して東海道本線を乗り継ぎ、名古屋から夜行急行「紀州」紀伊勝浦行きに乗車。ローカル私鉄や古い町並みを求めて、紀伊半島のあちこちを1週間かけて巡ったのであった。
  残念ながら御坊駅で乗った列車は西御坊行き。短い路線だからすべて日高川行きだと思っていたのが失敗だった。また来たときに乗ればいいかと思っているうちに、その一駅の区間が廃止になってしまった。

  ところで、不動産会社による御坊臨港鉄道買収劇は、ローカル私鉄が残って単純に喜んでいる私たちのような人種がいる一方で、会社乗っ取りだとしてちょっとした騒ぎにもなった。合併に際して、自社を消滅会社として御坊臨港鉄道を存続会社としたことで、「社歴の乗っ取り」という表現もされているが、昨今の何でもありの資本主義の世の中から見れば、他愛ないことのように思えてくる。

 それはさておき、紀州鉄道は一時日本一のミニ私鉄だったが、現在は千葉県の芝山鉄道(東成田-芝山千代田)にその座を奪われている。もっとも、あちらは京成電鉄の延長線のようなもので、全列車が京成電鉄に乗り入れている。
  事実上、日本一のミニ私鉄は、この紀州鉄道ということでいいんじゃなかろうか。

-関連サイト-
紀州鉄道(鉄道事業)
紀州鉄道友の会

-参考図書-
『レイル No.39 私鉄紀行 丹波の煙 伊勢の径』(湯口 徹 著/プレスアイゼンバーン)


2010年1月作成


 


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