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不気味に煙る雲仙の山をバックにした南島原駅。 この8カ月後に雲仙普賢岳の噴火がはじまった。 1990.3 |
---- 島原半島をめぐる長大非電化私鉄 ---- 島原鉄道は全長78.5km。単一の非電化私鉄(JRを除く)路線としては、日本で最長を誇っていた。誇っていた、と過去形で書かなくてはならないのは、2008年に、南半分の島原外港~加津佐が廃止されてしまったからだ。その結果、現在は営業キロ43.2kmの路線となっている。 廃止された区間には、1990年11月にはじまった雲仙普賢岳の噴火で甚大な被害を受けた深江付近も含まれている。 この路線の歴史は明治時代にさかのぼる。1911(明治44)年に諫早~愛野村が開業したのを皮切りに、島原湊(現・南島原)までが開通。島原湊~加津佐を開通させた口之津鉄道を1943(昭和18)年に吸収合併して半島半周の路線ができあがった。 訪問:1990年3月
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加津佐駅で発車を待つ諫早行きのキハ20 08。かつてはこの右側に古典客車の廃車体を使ったバンガローがあったそうだが、このときはすでに姿を消していた。 1990.3
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島原鉄道の社紋の上には、もう見ることができない「諫早-加津佐」のサボ。
1990.3 |
これが終点の車止め。駅舎はすでに改築されて近代化されており、ちょっと拍子抜けするほどさっぱりとした終着駅の風景であった。 1990.3
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加津佐を発車して、これから80キロ近い道のりを、2時間20分ほどかけて諫早に向かう。 1990.3 |
島原外港-南島原で、船着場のそばを走るキハ20。島原鉄道の撮影名所の1つだ。 1990.3 |
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