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浜中町営軌道(跡)|別海村営軌道(跡)|標茶町営軌道(跡) | ||
幌延町営軌道(跡)|歌登町営軌道(跡) | ||
訪問日: 1976年10月,1979年8月 | ||
「簡易軌道」は「殖民軌道」とも呼ばれ、北海道の原野に入植した人びとのための移動手段、そして物資の輸送手段として、各地に建設された小規模な鉄道のことである。 当初は馬が牽く「馬車軌道」も多かったようだが、のちに内燃動力に移行していった。 管轄は農林省(現農林水産省)であるが、実際の運行はそれぞれの町や村が担当していた。 昭和40年代前半には、北海道各地に10か所近くが残っていたが、道路の整備が進むにつれてだんだんと存在意義を失っていく。そして、国の補助が打ち切られるとともに、次々に姿を消し、最後まで残った浜中町営軌道も1972(昭和47)年に廃止されてしまった。 と、能書きはこれくらいにして……、実際に走っている光景は見ることができず、「鉄道ファン」誌に掲載された「けむりプロ」の写真を見ては、ため息をつくしかなかった。 それでも、北海道に行った友人から、「どこそこの車庫にはまだ車両が残っている」という情報を聞きおよび、各地の軌道跡を巡礼したのである。 もっとも、山間部を走る森林鉄道とちがい、おもに平地を走る簡易軌道は、廃線後にはあっというまに姿を変えてしまうことが多く、なかなか軌道跡を偲ぶことはできなかった……というのは、単なる調査不足の言い訳なのだが、ともかく車両を見つけて満足していたのであった。 というわけで、森林鉄道跡の写真にくらべて、いまひとつ情緒に欠けるのはご容赦願いたい。 そうそう、簡易軌道のなかには、「歌登町営軌道」のように、当コーナーの趣旨からはずれて、なんと時刻表に記されていたものもあったことを付け加えておく。 | ||
●参考資料 「簡易軌道見聞録」(湯口 徹)プレスアイゼンバーン 「ナローゲージモデリング」機芸出版社 「軽便鉄道」(松本典久)保育社カラーブックス | ||
2000年公開 |
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