日本地図上の位置 宇陀市大宇陀の位置
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日本の町並み

大宇陀(奈良県)

現在は宇陀市の一部となっている大宇陀だが、2005年までは大宇陀町という自治体だった。万葉集にも歌われた地域であり、古くから薬草の宝庫として知られ、ロート製薬、津村順天堂(現・ツムラ)、藤沢薬品(現・アステラス製薬)、笹岡薬品などの創業者が大宇陀を中心とする宇陀市出身ということは、現地に行ってから知った。
 そんな伝統を感じさせる町並みが、国道166号線に並行する旧道に延々と続いたのが印象的だった。これだけ古い町並みが長く続いているのは全国でも珍しい。2006年には重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けて、そうした町並みが保存されているのはなによりである。

1992年7月撮影
Oouda Town, Uda City, Nara Prefecture

キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)
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芳村酒造

伝統的建造物が建ち並ぶ上町通りの南端近くに位置する「芳村酒造」。住所は大宇陀万六。2階の外壁は黒漆喰のようだ。

34.474996, 135.934218
210°

1992/07

久保本家酒造の隣家

国道166号線のすぐ南側で、住所は大宇陀出新。久保本家酒造の南側にも、白漆喰、虫籠窓、うだつ、格子戸という4拍子揃った家が続く。

34.475978, 135.933998
165°

1992/07(★2022/11)

内藤家住宅

国道166号線を渡って上町通りを北上すると、古い家の密度が高くなる。正面の家は、明治時代前期に建てられた薬屋・歯科医院の「内藤家住宅」。現在は「千軒舎-宇陀市立松山地区まちづくりセンター」となっている。

34.476560, 135.933863
345°

1992/07(★2022/11)

鎌星金と黒川醤油店

大宇陀拾生に入る。手前が「鎌星金」、その向こうは「黒川醤油店」

34.476972, 135.933501
330°

1992/07(★2022/11)

天誅義士 贈正五位林豹吉郎誕生地横

写真の左手後ろに「天誅義士 贈正五位林豹吉郎誕生地」がある。右の「長泉尾精肉店」は、その後営業をやめていた。奥の店の看板には「森口洋服店」とある。

34.477480, 135.932833
315°

1992/07(★2022/11)

林家住宅「拾生屋」前

右手の建物は林家住宅「拾生屋」。現在は、軒上が白漆喰に塗られている。その手前側の画面外には、森野薬草園と森野吉野葛本舗がある。ここから北側は大宇陀上新。

34.477971, 135.932471
345°

1992/07

黒川本家

「吉野葛」の看板が味わい深い和菓子の「黒川本家」。店の前を流れる用水はかなり流れが速い。

34.478221, 135.932407
345°

1992/07

都司家住宅

「都司家住宅」。ここから北側は新しい住宅が増えていく。

34.479042, 135.932231

1992/07(★2022/11)

都司家住宅

「都司家家住宅」。この正面の脇道をゆくと、神楽岡神社に至る。写真右側の家は取り壊されて、2022年現在は駐車場になっている。

34.479042, 135.932231
90°

1992/07

花月軒

レトロな看板が所狭しと掲げられた商家。「花月軒」という切り文字が掲げられているのを見ると食堂だったのか。すでに営業していないようだった。その後、真新しい近代住宅に建て替えられた。住所は大宇陀中新。

34.480031, 135.932273
225°

1992/07

いせ弥と山岡万成舎

このあたりから北側が大宇陀上にあたる。右手前が「山岡万成舎」酒店。その奥、味噌樽が掲げられているのが、奈良漬けで有名な「いせ弥」

34.480419, 135.932387
30°

1992/07

森田家住宅「諸木野屋」

うだつのある白漆喰の家並みが続く。左側中央が森田家住宅「諸木野屋」。

34.481155, 135.932512

1992/07

薬問屋の細川家

上の写真から10mほど前進して右側の家並みを見たところ。薬問屋の「細川家」の軒先には、立派な看板が立っているが、すでに営業をしていなかったようだ。現在は、宇陀市歴史文化館「薬の館」として公開されている。

34.481279, 135.932501
30°

1992/07

上中簡易郵便局

右は、上中簡易郵便局があった建物。その後、簡易郵便局は移転して、建物はきれいに改修・復元されて2階の漆喰も白く塗り直された。

34.482305, 135.932655
30°

1992/07

平五薬局

薬で栄えた大宇陀の町にある「平五薬局」。2022年も、店構えも看板もそのままで営業していた。

34.482440, 135.932712
315°

1992/07

平五薬局裏

上町通り・松山通りを左折して西側を望む。左に「呉服 おゝ田」、右奥に酒屋・米穀店「ヤマニ」の看板が見える。

34.482773, 135.932590
270°

1992/07

下町通り

上町通りに並行して走る下町通り。シャツ屋、肉屋など、さまざまな看板が見えるが、2022年にはほとんどなくなっている。短いアーケードは市が開かれていた跡か。

34.482006, 135.931983
180°

1992/07

2023年10月公開


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