竹内(奈良県)
今を去ること1500年前、飛鳥時代に奈良の葛城と大阪の堺を結ぶ官道として整備されたのが竹内(たけのうち)街道である。実際には、さらにその昔から人が行き来していたという。
1970年代後半に起きたディスカバージャパンのブームで、日本の古い街道が注目されたことがあるが、近畿地方ではもっぱら山辺の道ばかりが雑誌などに取りあげられていた。それに対して、竹内街道は知る人ぞ知る存在だったと記憶している。
実際にその道をたどってみると、実に趣深い民家が軒を連ねていた。もちろん、飛鳥時代や奈良時代の家屋が残っているわけではないが、街道の北側にある当麻寺(たいまでら)と合わせて訪ねてみると、万葉集に描かれた雰囲気が多少なりとも伝わってくるような気がしたのである。
1980年1月撮影
Takenouchi Town, Katsuragi City, Nara Prefecture
キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)
34.508981, 135.698477
90°
1980/01
34.508986, 135.698801
270°
1980/01
34.508200, 135.696775
45°
1980/01
34.515521, 135.697755
270°
1980/01
34.515463, 135.700801
180°
1980/01
34.515454, 135.700904
270°
1980/01
34.515441, 135.701615
270°
1980/01
2023年10月公開
Copyright © Takashi FUTAMURA