1974年落穂拾い
1974年に撮影した鉄道関係の写真のうち、これまで取り上げていないものを集めてみた。まずは、つつじが花盛りの山手線駒込駅である。ホームからつつじが見えるということは、テレビのニュースか何かで見たのだと思う。ウグイス色の103系電車との色の取り合わせもいい。
まさか、この12年後に駒込に住むことになるとは、このときは想像だにしなかった。当たり前だけど。
次は、同じ山手線の日暮里駅。「この線路を走っているのは京浜東北線のはずでは?」と思われるかもしれないが、当時は日中に限って山手線と京浜東北線が、田端~品川間で同じ線路を走っていたのである。左には、583系寝台特急電車が通過しているのが見える。
右の写真は田端機関区。機関車は、右からEF58 132、EF10(2両のうち左は33号機と判読できた)、EF65(1000番台)である。駅のホームから撮ったのか、どこかの道路から撮ったのか記憶にない。
この2枚は、たまたま訪れた千葉県の佐倉にて。左は国鉄佐倉駅。DE10が牽引する貨物列車が停まっている。総武本線と成田線の佐倉~銚子が電化されたのは、この年の10月のことである。
右は京成佐倉駅南口の駅前広場。国鉄佐倉駅とは、直線距離で2kmほど離れている。もちろん、現在も位置関係は変わらない。
左の写真は、中央本線木曽福島駅付近の公道から撮ったC56 124。すでに本線上の列車は無煙化されていたが、入れ換え用に残されていたようだ。このときの旅の目的は、木曽森林鉄道だった。
右は、小田急の多摩川橋梁をNSE車が通過しているところ。豪雨で川が増水し、河川敷まで水に浸かっている。堤防が決潰して何軒もの家が流された現場は、この下流(左側)すぐのところ。その出来事は、のちに『川辺のアルバム』としてテレビドラマの題材にもなった。
2020年11月公開
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