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時刻表にない鉄道
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タイトル
 上磯町は函館市の西に接する町だ。上磯駅は、津軽海峡線(通称)の列車が行き交い、本州と北海道連絡の表街道(本当の表街道は飛行機かもしれないが)となっているが、以前は松前線(すでに廃止)と江差線という行き止まりのローカル線の通過駅でしかなかった。
 そんな町に日本セメントの工場があり、電化された専用線があるということは有名であった。
 だが、軌間1067mm(JR在来線と同じ)という平凡な(?)レール幅のためか、いまひとつ食指が動かなかった人もいることだろう。

 失礼ながら、私も北海道上陸の初日に、空いた時間を利用して見てみるか、という程度の気持ちで立ち寄ったのであった。

機関車の勢ぞろい

 工場は上磯駅のすぐそばにあるのだが、専用線にたどりつくまでには、駅を降りてからぐるりとまわらなくてはならなかった。
 ようやくたどりついてみると、クリーム色の機関車たちが居並ぶ光景が目に入ってきた。


上磯の位置 上磯専用線の所在地

所在地: 北海道上磯郡上磯町
訪問日: 1976年10月

Kami-iso Town, Hokkaido.
1976/10


上磯の町なか 上磯の町の中。このあたりの家は、北海道にしては窓も大きめで、本州の家屋に近い印象を受けた。
比較的温暖な気候のせいなのだろうか。

1~3号機は、かわいい凸型電気機関車である。
当時は珍しくもなんともなかったが、いま見るとなかなかいい味である。
専用線

機関車 万太郎沢鉱山から、石灰石を積んで戻ってきた10号機。
「鉄道番外録1」(ないねん出版)によると、東洋電機製の40トン機だそうだ。



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