page 1 2 3 |
千寿ヶ原への帰りは、3人でハイキング気分で歩くことにした。 下りなので、20キロメートルという距離もたいしたことはない。 4、5時間かけて帰ってきた。 |
登ってくる列車と何本もすれ違う。 |
||
歩いて樺平のスイッチバックを下るのもおつなものである。 |
||
日本の川は、短い距離で一気に海岸までくだってくる急流が多い。なかでも、立山連峰に源を発して富山湾に注ぐ常願寺川は、日本でももっとも急な流れなのだそうだ。 その昔、日本にやってきた外国人の学者が、「これは川ではない。滝だ」と言ったとか。そのようすは、国土地理院発行の千寿ヶ原付近の地図でもわかる。しろうと目にも、富山地方鉄道の岩峅寺(いわくらじ)付近から、広大な扇状地が広がっているのがわかるほどだ。 これは、常願寺川の上流から流れだした土砂によってできたのだろう。言い換えれば、何度も土石流に襲われたということでもある。これを見ただけでも、この下流に人が住むためには、かなりの砂防工事が必要だと感じるのであった。 ところで、この砂防軌道も、条件付きで一般に公開されるようになったとのこと。財団法人立山カルデラ砂防博物館の「野外ゾーン体験学習会」に参加すれば、この軌道のトロッコに乗るチャンスがある。 |
[3/3ページ] | |
▲前のページに戻る |
■トップページ | | | 「時刻表にない鉄道」表紙に戻る■ |
ツイート |