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時刻表にない鉄道
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立山砂防軌道 急坂を登る列車
千寿ヶ原への帰りは、3人でハイキング気分で歩くことにした。
下りなので、20キロメートルという距離もたいしたことはない。
4、5時間かけて帰ってきた。




スイッチバックを登る列車

登ってくる列車と何本もすれ違う。
ちょうどうまいぐあいに、スイッチバックのところで、すれちがったのがこの写真。


歩いて樺平のスイッチバックを下るのもおつなものである。
これはスイッチバックの上のほう。右下に線路が何本も見えている。遠くに常願寺川本流にかかる砂防ダムも見える。
荷台に乗っているおじさんがいい。特等席だ。

砂防ダムと列車



オーバーハングの岩の下を通る線路

 日本の川は、短い距離で一気に海岸までくだってくる急流が多い。なかでも、立山連峰に源を発して富山湾に注ぐ常願寺川は、日本でももっとも急な流れなのだそうだ。
 その昔、日本にやってきた外国人の学者が、「これは川ではない。滝だ」と言ったとか。そのようすは、国土地理院発行の千寿ヶ原付近の地図でもわかる。しろうと目にも、富山地方鉄道の岩峅寺(いわくらじ)付近から、広大な扇状地が広がっているのがわかるほどだ。
 これは、常願寺川の上流から流れだした土砂によってできたのだろう。言い換えれば、何度も土石流に襲われたということでもある。これを見ただけでも、この下流に人が住むためには、かなりの砂防工事が必要だと感じるのであった。

 ところで、この砂防軌道も、条件付きで一般に公開されるようになったとのこと。財団法人立山カルデラ砂防博物館の「野外ゾーン体験学習会」に参加すれば、この軌道のトロッコに乗るチャンスがある。
 詳しくは、「立山カルデラ博物館」のホームページを。


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