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時刻表にない鉄道を求めて
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タイトル 鉄橋
      
立派な鉄橋がかかっていた。この鉄橋を渡る運材列車の写真がよく発表されている。

だが、河原に降りるのを面倒くさがって、こんな不細工な写真しか撮らなかったのは残念である。

モーターカー また、モーターカーとすれ違う。屋根に載っているのは登山用のリュック。
いかにも山男らしき人物が2、3人乗っていたところを見ると、現場の人に便乗させてもらったのだろう。

終点の「柿の島」で見たものは、この「マツダのバン改造のモーターカー」であった。
専門用語でいう「ゲテモノ車両」である。

ここは貯木場のある「梨元」から数キロというところか。あっというまに着いたような気がする。

マツダのバン改造モーターカー

運材用の貨車 やはり柿の島で見た運材用の貨車。

また、梨元まで降りてくると、セメント輸送列車がちょうど出発するところだった。
燃料を補給しているところらしい。
セメント輸送列車

モーターカー車庫
梨元近くの線路脇には小さな車庫があった。

 伊那谷というのは、いまも心ときめく場所である。あちこちの谷に、真珠を散らしたように、美しい集落がひっそりと息づいている。

 当時の地図を見てみると、この柿の島の近くの尾根上に「下栗」という比較的大きな集落のあることがわかる。梨元・阿島から尾根道をたどれば、下中根、上中根という名の集落を通り、やはり数キロの道のりで下栗に着くのだが、当時の地図ではまだ車道ができていない。どんな村だったのだろうか。いま思えば、そちらも行ってみたかった。

 そういえば、木材を積み込んでいたおじさんが、「上に新しく道ができたから、帰りはそこを通って行ったらどうだ」と言っていたっけ。もう森林鉄道はなくなったけれど、いつかまた行ってみたい場所である。

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