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時刻表にない鉄道
下北半島の森林鉄道
タイトル 大畑線をアンダークロスする地点
地図を片手に国鉄大畑線(のちに下北交通→廃止)の川代(かわだい)駅から南に歩いていくと、森林鉄道が大畑線をアンダークロスする地点にたどりついた。

周囲にひと気のまったくない場所だ。
私は、ここを運材列車がことこと走っていた情景を想像するのであった。

1979/8

怪しい廃工場 軌道跡をたどっていくと、国道と交差する地点で、なにやら怪しい工場跡を発見。


あたりに人影がないので、例によってずかずかと入り込む。
すると……あった! 
工場内では、まるで私を待っていたかのように、レールが残されていたのである。
おそらく、森林鉄道からの引き込み線がこの工場に入っていたのだろう。

怪しい廃工場の内部

線路の跡 工場のわきには、枕木ごと取り外されたらしいレールが放置されていた。立派な「発見」である。ちょっぴりうれしかった。

いくつかの発見をして、国鉄大畑線の川代駅にもどってきた。
人のいない小さな駅でぼんやり列車を待っていると、「いったいぜんたい自分は何をやっているんだろう……」という気持ちになるのであった。

国鉄大畑線川代駅

 川代(かわだい)を訪ねたのは、2度目の下北半島訪問、つまり1979年8月のことである。
 成果は、上記のように、まずまずであった。地図によると、この路線はほかの森林鉄道とは独立しているので、山から切り出された木材は、森林鉄道で川代の港に運ばれ、そこから各地に積み出されたように思われる。

 このあたりは、まだ趣味誌でも見たことがないので、いかにも「発見」という気がしたものだった。
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大畑奥薬研大間材木佐井脇野沢

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